昭和30年4月〜昭和46年3月まで、16年間にわたり明治学園で美術の教師をされていた、横尾龍彦先生の回顧展が、北九州市立美術館を始め全国3カ所で開催されることになりました。以下、テレビ西日本の企画展ページからの情報を元に、ご案内いたします。
横尾龍彦(1928-2015)は、福岡市に生まれ、少年時代を若松市(現・北九州市若松区)で過ごした地元ゆかりの画家・彫刻家です。東京美術学校日本画科で学んだ後、画業に専念するまでの約15年間、現在も北九州市戸畑区に所在する明治学園で美術教師を務めました。
1965年に初渡欧してスイスで個展を開催し、帰国後は東京の画廊を中心に作品を発表し始めます。聖書などを題材とした幻想的な絵画により、澁澤龍彦や種村季弘ら著名な文学者にも注目され、熱狂的なファンを獲得しました。
1970年代後半から徐々に画風を変え始め、とくにドイツに本格的な拠点を設けた80年代以降は、東洋の書道を思わせる力強い筆線と激しい飛沫が特徴の抽象画を数多く制作しました。また、1993年には埼玉県秩父市にもアトリエを構え、晩年まで日本とドイツを往復する活動を続けました。
国内外で多数の個展を開催し、日独の架け橋としても大きな役割を果たした横尾ですが、これまで公立美術館が本格的な回顧展を開催する機会はありませんでした。本展は、北九州市、一時期居住していた神奈川県、アトリエのある埼玉県という三つのゆかりの土地を巡回します。国内のアトリエに残された作品を中心に、横尾の各時期の作品・技法の変遷を追いながら、経歴の全容を紹介します。
名 称 |
企画展「横尾龍彦 瞑想の彼方」 |
会 期 |
2022年12月17日(土)~2023年1月22日(日) |
時 間 |
9:30~17:30(入館は17:00まで) |
会 場 |
北九州市立美術館 本館 |
料 金 |
一般1,200円、高大生800円、小中生600円 |
主 催 |
横尾龍彦展実行委員会(北九州市立美術館、読売新聞社) |
後 援 |
テレビ西日本、九州旅客鉄道株式会社、西日本鉄道株式会社、北九州モノレー
ル、筑豊電気鉄道株式会社、株式会社スターフライヤー |
https://www.tnc.co.jp/sp/event/archives/547